3月20日までは星占いでは、魚座。誰にも好かれている作曲家が、魚座生まれには多い。春のクラシックといえば、ヴィヴァルディの「四季」から「春」のメロディーがすぐに浮かぶ。涼やかな音楽を書いた作曲家が多いから一般受けもいいのだろう。作曲家にかぎらず魚座生まれは人当たりがいいように思われます。
魚座生まれの作曲家はロッシーニ、ショパン、ヴィヴァルディ、ラヴェル、サラサーテがいる。名前から浮かぶ名曲はどれもウキウキとした気持ちにさせてくれる。
そしてエドゥアルト・シュトラウスをこれに加えたい。
エドゥアルト・シュトラウスはワルツ王ヨハン・シュトラウス二世と、ヨーゼフ・シュトラウスの弟。この三兄弟は、父親ヨハン・シュトラウスの奇行で随分と翻弄される人生を送った。
エドゥアルトは外交官を目指していたが、やがて兄の楽団を手伝うようになります。鉄道の開通記念日に書かれたポルカが有名。でも、すぐ上の兄、ヨーゼフと比べると存在が薄い。どんなにクラシック音楽に馴染んでいるという人でも、エドゥアルトの存在は疎んじていませんか。
兄ヨハンが亡くなったあとを継いで、宮廷舞踏会の指揮者にもなった。ちょうど20世紀が始まると楽団を解散。すべての楽譜を燃やしてしまった。曲数は300曲を超えている。どういう行為なのだろう。しかし、エドゥアルトが燃やしてしまったからこそ、ヨハン・シュトラウス2世の音楽が珠玉の名曲となったのでしょう。数少ない聞くことの出来る喜歌劇の録音を聞くたびに、エドゥアルトの現代的感覚の音楽は素敵だと私は感じています。
そういうことをNHK-FM「気ままにクラシック」で出題された、イントロ当てクイズのきまくらドンを考えていたら思いが巡ってしまいました。
きまくらドンの答えは、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「春の声」作品410でしょう。
季節柄いつかこの曲が出題されるだろうと、常々耳のすみにプールしていました。違っていたら、残像に惑わされたのでしょう。